外壁塗装の塗料に半永久的なものはあるかという素朴な疑問について。
結論として、ありません。どんな分野でも私たちは半永久という言葉には惹かれます。そしてひと頃「セラミック塗料は半永久的」というようなセールストークが広く行われていました。
そもそもセラミックとは何かというと陶磁器のようなものを指しています。陶器のようなものが細かく砕かれて混ぜられていると、たしかに強くなります。またセラミックにはもともと親水性という性質があるので、外壁が汚れてきても雨水などの水分が汚れを分散させて見せるために汚れが目立ちにくいという傾向があることも確かです。
しかし、問題はおおざっぱにセラミック塗料と呼んでいても実際はセラミックだけの塗料というものは存在しません。セラミック入りと塗料というほうが正確で、どの程度含まれているかは消費者にはまったく分からないことです。
つまりセラミックだから良いという表面的な宣伝は、巧妙であると言って良いでしょう。外壁塗装 塗料でご案内したように、塗料そのものはウレタンやシリコンであり、その寿命は素材によって決まるからです。
ここではセラミック入りの塗料を否定したいのではありません。ただセラミック入りと寿命は直接は関係ないのであり、外壁塗装の塗料に半永久的なものはないということです。
半永久的という語句はどちらかというと営業的ですが、しかしセラミック塗料に関連して、セラミック複合という技術で、画期的に汚れを排除する塗料も出てきました。それについては別項でご案内します。
これらについて、消費者は決して専門的な知識を詰め込む必要はないと思います。しかし何も知らない状態では、営業された言葉のとおりになってしまうので、多少の予備知識をあらかじめ得ておくのはいいのではないかと当サイトでは考えています。