外壁塗装工事の期間は短いほうがいいか否か。
答えは「短いほうがいい、わけではない」となります。では長い方がいいか? というと、これもノーです。
同じ工事をするにあたって、工期が短いほうがいいのは業者にとってです。利益優先で仕事の質は後回し・・などという業者の場合なら、工期は短いほうが人件費の削減になりますが、当然のことで作業の内容は荒くなってしまいます。
中には依頼するお客様のほうで、工事中はなにかと煩わしいから一日でも早く終わってほしい・・・と思う人もいます。ある意味それも当然なのですが、しかし、ちょっと待ってください。
家の外壁や屋根を塗り直そうという大がかりな出費をするのです。大きな支出だからこそ、手抜きで業者にとって安上がり、などということが起きたら、こちらにとっては大きな損失になります。
もっとも逆に長いほどいいというものでもありません。工期の締切が適切な区切りになっていないと、請け負った業者というより現場で働く職人さんたちにとって、仕事の質が低下しかねない事態です。
結局、当たり前ながら「適切な工期」が望まれます。中には外壁塗装を10日以内でできます!と、早々の契約を促してくる業者もいるのですが、最初の足場の建設や、最後にすべてをきれいに取りのぞく作業を考えると、たとえば10日以内などという行程は、どこかで手を抜くような展開と言わざるを得ません。
これは「工期」というテーマに限りません。信頼できる業者ならば作業の質を優先して外壁塗装を進めるはずなので、工期は適切に見通しを立てるし、塗料の塗り方一つでも、決して手抜きや安上がりの方法を考えているわけではありません。