外壁塗装の塗料は、品質をチェックしましょう。外壁の劣化の状態によって塗料を使い分けることは、塗料は劣化の状態によって使い分ける のとおりです。
もう少し具体的には、塗料の質をチェックして工事全体の質が高いものにすることです。基本的に外壁は下塗りの塗料と、中塗り、上塗りの3とおりの塗料を使います。特に下塗りの塗料は、工事が完成したらもちろん見えないのですが、悪いケースで下塗りは品質の低い塗料を使い、仕上げの表面だけ高い塗料を塗るという実例があります。
見えない部分を低品質の塗料で済ませるだけでなく、木の部分、鉄の部分などどの箇所も区別なく、同じ塗料で済ませるような塗装では、その後の年月の経過で、傷む時期がズレてきます。
高い品質の塗装工事では、木の部分には専用の塗料を使い鉄の部分にもふさわしい専用塗料を用いて、さらにヒビ対策も汚れ対策もその壁の現状に合った塗料を使います。工事全体においてすべてが高いレベルの塗料で揃っているならば、全体が同じ水準に保たれますから、結果としてコストパフォーマンスも良くなります。
残念な工事というのは、上塗りに高級な塗料を使って上辺はきれいに見えても下塗りがズサンであったり、汚れやヒビなど現状に対応した塗料を使わないなど、一貫性がない工事です。そのような作業では上塗りに使った高い塗料の分が、むしろもったいない結果となってしまいます。全体の品質が揃っていないと、手を抜いた分の経年劣化が進むからです。
これらはある意味当たり前のことなのですが、依頼する人が何も知らないと、表面だけはキレイで長持ちしない塗装になってしまうということです。
別項でも触れましたように、塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの種類があります。品質を揃えるというのは、これらの種類を揃えることです。予算の都合ですべて最高級という選び方でないとしても、木や鉄など素材への対応やヒビ、カビなど劣化の現状への対応を可能な限り配慮した選び方のほうが、より満足できる工事となります。
素材対応も劣化の現状対応も、行うとそれだけ時間もコストもかかるのですが、長い目で見ると家の長持ちにつながります。