モルタル外壁も下塗り、中塗り、上塗りの三度塗りをして仕上げていきます。モルタル外壁にはリシン、スタッコ、吹き付けタイル式などの種類があります。
いずれにしても下準備をしっかりと行って、塗料が確実に付着するようにします。まずは汚れをきれいに落とし、チョーキングがある壁ではチョーキングも落とすために、高圧洗浄で洗い流します。
下地の準備が中途はんぱになると、せっかく三度塗りを行っても仕上げが美しくなりませんし、耐久性にも影響します。ていねいに洗い流し、特にカビが生えていた部分はカビの根っこも取り除きます。モルタルの壁だけでなく、木の部分や鉄部分もそれぞれ丁寧に磨き上げ、さらに塗料がしっかり付くためには、紙やすりなどで多少のザラザラ感を出す場合もあります。
最初の下塗りは、上に塗る塗料の文字通り下地として接着剤的に安定させる重要な部分です。三度塗りで色を変えることで、より完璧な塗り方ができますから、下塗りの場合、中塗りの色とは違う色を選ぶほうがベターな選択です。
中塗りも丁寧に行い、最後に選んだ色が塗られるのが上塗りです。上塗りが完成の色(希望した色)になります。中塗りと上塗りで同じ色を使う業者もありますが、ここで色を変えるほうがより誠実な工事を期待できます。
上塗りは仕上げですから、ローラーや刷毛などの動きが残らないようになめらかに仕上げます。三度塗りが終わったら、養生したものを外して、さらにはみ出し部分などがないかチェックします。