外壁塗装の耐用年数ですが、塗料による違いはおよそ次にようになります。
アクリル系樹脂の耐用年数::5〜7年
ウレタン系樹脂の耐用年数::10〜13年
シリコン系樹脂の耐用年数::10〜15年
フッ素系樹脂の耐用年数 ::15〜20年
外壁塗装 塗料 にもありますように、塗料の価格はおよそ耐用年数が長いほど高くなります。耐用年数はふつうに考えて長い方が良いのですが、価格とのバランスもあります。仮にフッ素樹脂を使って20年の耐用年数という見通しでいても、家に構造的に歪みが生じたりすると、実際は20年はもたないことになります。
一方で、耐用年数がしっかりと長い外壁や屋根の工事をするなら、短い間に工事を繰り返すよりも、トータルとしてはコストを抑えることができます。30年で3回の工事をするより、30年で2回のほうが、ふつうは費用を安く抑えることができます(2回のほうが一回あたりのコストが3回の時よりも多少は高くなったとしても)。
しかしコストには塗料だけでなく、足場の設置代も含まれるし、日々の職人さんの人件費も必要です。したがって良い工事の仕方とは、単に「耐用年数の長い塗料を選んで工事を依頼したらいい」というわけにもいきません。
無駄のないコスト配分で、本当に適切な耐用年数をもった塗料を選ぶという、なかなか高度な采配が必要になります。やはり結構、難しいですね。親身に相談に乗ってくれるところに、適切な見積もりを出してもらいたいものです。
ところで、現実に工事をしているタイミングはどれくらいかというと、家を建てて10年くらいの方が最も多いといわれます。もちろん新築後6〜7年の方も、15年後の方もいるわけですが、耐用年数と、現実に次の塗装工事までの期間とは異なります。
仮に悪質な業者が、まだ必要のないときに塗装を勧め、しかも塗料の使い方や塗り方において手抜きをしながら工事をしたらどうなるでしょう? 耐用年数とは関係なく無駄な費用が費やされるだけです。
やはり工事の中身が重要です。丁寧な工事をしてくれる業者を探すことが重要ですネ。
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