屋根の塗装は必要か・・・というと今さらという気もします。しかし、外壁は汚れや色がくすんできたときに分かりやすいのですが、屋根はじっくり見る機会もなく、汚れても目立たないところです。
とりあえず屋根は放置してもOK? と考える可能性もあるでしょう。しかし、仮に予算削減のために屋根の塗装を略して壁だけ、と判断してもいずれは必ず屋根の塗装も必要になります。
外壁の塗装の費用が仮に80万くらいだとしたら、屋根の塗装を加えるとおよそ30万弱くらいプラスされる、と考えるのがおよそのコストの見通しです。
屋根の塗装には必ず足場の建設が必要になります。しかし、屋根だけ工事しなかった場合、のちに屋根だけが傷んできた場合に、あらたに足場を作ります。
したがって、たとえば上記の30万弱くらいでは、屋根の塗装を行うことはできません。コスト削減のためにも屋根塗装はふつうは外壁と一緒に工事したほうが良さそうです。
また屋根の塗装にあたり、細かい部分でいうと「破風」は?「軒天」は? と、仔細部分も要確認です。見積もりのチェックで挙げましたように、見積もりを出してもらうときは『塗らない箇所はどこか?』をあらかじめ明確にすることがコツとなります。
屋根関連も同じことで、破風や軒天は特に要チェックです。屋根よりもむしろ目立つ箇所なので、外壁塗装においてここが塗装箇所になっているか、しっかり確認しましょう。
そもそも屋根の塗装はなぜ必要かというと、ずばり「漏水」を防ぐためです。昔のドラマなどを観ていると、雨漏り・・の場面があったように思います。逆にいうと、近ごろはあまり雨漏りというのは体験できないようです。
体験する必要はないのですが、家が大きくなり屋根が複雑になり、仮に屋根に漏水があっても、たとえばリビングに雨がポタポタ・・・という場面は考えにくくなりました。
しかし雨漏りを身近に感じなくても、屋根そのものには漏水の危険はあるので、見えないからといって安心はできません。また、コロニアル屋根などでは、塗った塗料によって屋根に貼った板がすき間なくふさがってしまう場合があります。ふさがった箇所には、腐食を防ぐための縁切りという作業などが必要になりますから、やはり外壁と同じ時期に、屋根の手入れや点検も、怠らずにやっておきたいものです。