セラミック塗料の種類としておよそ次の三つのものがあります。
1)デザインのためのセラミック仕様
外壁の見た目のバリエーションを豊かにするために、セラミックが骨材として使われる場合があります。砂岩のように、天然石のように見えるなどのメリットがあります。あるいはカラーセラミックを仕上げに使うことで、色彩に深みが増して立体感のある外壁ができあがる場合があります。 これらはおもに見た目をレベルアップするための、いわばデザイン要素としてのセラミックの用い方になります。
2)塗料が汚れにくくなるためのセラミック
セラミックは、塗料として乾いていく経過で外側の硬度が高くなります。また塗料の表面にセラミックが固まると、親水性が高くなります。すなわち汚れがあっても雨水と汚れが混じりやすくなることで、汚れが自然と流れやすくなります。 また、硬度が上がることはすなわち汚れの付着を防ぐことになります。
3)塗料にセラミックが混じっているもの(少量混じっているだけのケースも含む)
塗料にセラミックを混ぜると、乾燥していく中でセラミック成分は表面に集まる性質があります。その結果、塗料の表面に汚れにくい、耐熱性がある、耐用年数が上がるなどのメリットが生まれます。
ここで、要注意なのは、3)を見ると、それだけでセラミック塗料には「良いこと」がいっぱいあるようです。 しかし、だからこそ少しだけセラミックの配合された塗料のことを『セラミック塗料』と呼んで、その塗料が万能であるかのように説明されても、一般消費者には分かりにくいという現実もあります。
つまり上記の2)と3)では区別がつきにくい面があります。また3)の中には、セラミック成分が少しだけ混じっていて、セラミックのメリットが発揮されにくいような塗料まで、業者から「うちはセラミック塗料を使っています」と説明されるケースもあります。
というわけで、実質が分かりにくいのがセラミック塗料・・・・。したがって外壁塗装 相場 セラミックにありましたように、セラミックと言っても耐用年数に大きく開きがあります。価格も開きがあります。大ざっぱには、セラミック塗料を使うと、工事代は5割増しになるとも言われていますが、さほどの「セラミック」でない工事で、高い料金を請求されるようなケースがないとも限りません。
やはりポイントの一つは、信頼できる業者に依頼すること。そしてこちらも多少は、外壁工事の中身を知っておくこともコツと言えそうです。