外壁塗装が必要なタイミングですが、原則として新築した家を、初めて塗装し直すタイミングは、およそ8年後から10年後くらいが目安です。その後、再びの塗装はさらに10年から15年くらいあとになります。
なぜ一回目のほうが早いかというと、新築の家を手に入れるときは少しでも価格を抑えたいユーザー側の願いがあります。従って、目に見えない箇所と言っては語弊があるかもしれませんが、新築の家の外壁に余分なコストをかけられないメーカー側の事情もあります。したがって初回の外壁塗装は、やや早めに対応が必要です。
新築時に耐用年数の長い塗料を使っているとは限らないということです。
一回目の塗装をしっかりと行って、塗料の耐用年数も業者さんからしっかりと確認しておけば、たとえば15年を目安とする塗料を使ったら、15年くらいは安心できるかもしれません。もっとも、外壁の劣化は、塗料の耐用年数だけでなく、さまざまな要素が絡んできますから、ひび割れがないか、チョーキングという外壁の表面がチョークの粉のように、ザラザラしていないか日頃から要チェックです。
他の項目でもご案内していますように、セラミックの塗料を使うと長持ちするという傾向はあるものの、外壁塗装が必要なタイミングというのは、やはり個々に状況を見て確認せざるを得ません。もし悪質な業者に当たったら、必要でないときに塗装を勧められる可能性がないとも限りません。しかし基本は、良心的な業者に相談しながら妥当なときに、妥当な処理(外壁塗装やリフォーム)を行うようにしたいものです。
これまで見てきたように「リフォームの相場」は、ひと言では言い表しがたいもの。リフォームや外壁の塗装のタイミングも、ひと言では決められないのですが、ぜひとも有用なアドバイスをもらいながら進めてください。成功を陰ながら応援しております。